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志水辰夫の『裂けて海峡』を読んだ。
読み進むにつれ緊張感が増して来る作品です。
後半のラブラブシーンも要らないと云えば要らないのですが、ま結構洒落が効いてるからOK牧場としよう。

あらすじ
長尾知巳は双葉海運という船会社を経営していた。
船会社と云っても持ち船は老朽化した貨物船一隻。
その第三双葉丸は船長を勤める弟の文治以下六名の乗組員とともに大隅海峡沖で忽然と姿を消したのである。

それから一年が経つが今だ遭難の原因は不明のまま…
遺族への弔問のため大隅半島の漁村、中浦へ来ていた長尾。
その彼の周りにちらつく男たちの影、、

ほんの些細な疑問から遭難の真相を探り出だそうとする長尾に、執拗な邪魔が―
しかし、次第に明らかになっていく事実を目の当たりにするのである…

国の安全や平和を守るためには、少数と云えども抹殺して当然の諜報組織の倫理。
機密を知ったものは切り捨て。。
そんな国家という名の権力。理不尽なれど、その利権に従うやつらに一個人が挑んでいく姿が唐突に描かれている。
彼らが「愛」や「希望」を取り戻そうと必死に抗っているシリアスな場面があると思えば、
逆に会話の中にユーモアもたっぷり仕込まれているから、ついついほくそ笑んでしまいます。
長尾と理恵が海を泳いで逃げるシーンで、理恵の靴が脱げた。
「パンプスが脱げたわ」
「買ってやる」
「フェラガモよ。四万八千円もするのよ」
くそっ、わたしは水に潜って取って来た。

必死に逃げている最中にも拘らず、こんな会話が読者を和まさせてくれてます。
85点
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